取引の実態(仮定・前提)

こんばんは。

 

ブログは1週間に1回ほどのペースで書いていきたいと思う。

 

「会計処理(仕訳?)は取引の実態を表す。」

といったようなことを見かけたりするが、本当にそうであるならばこれほど楽なことはない。

 

そもそも本当に会計処理が取引の実態を表しているのならば、監査は不要ではないか。

 

「会計処理(仕訳?)は取引の実態を表す。」ためには仮定、前提というか条件がある。

仕訳を記帳する人が会計基準の内容、趣旨を正確に理解し、基準に従った処理を行っているだけでは不十分であり、記帳対象となる取引の性質、リスクがどのように生じるかを把握している必要がある。

さらにいえば、金額的重要性が乏しいからという理由で簡便的な処理を行ってはならないだろう。

なぜならば重要性の基準により容認されている会計処理は取引の実態を表しているわけではなく、投資家の意思決定に及ぼす影響が小さいと考えられるから許容されているものだからである。

このほかにも現行制度上の基準自体が妥当かどうかという話にもつながってくると思う。現在の基準に従うことで実態を表すことができているのか、

 

先の言葉一つとっても多くの前提が含まれている。このようなことを理解したうえで発言しているのであれば問題ないが、そうでないならば会計処理を過度に過信して形式的な対応ばかり取るようになってしまわないか心配をしてしまう。 まさに性善説というか、懐疑心がみじんもない発言といえるだろう。

 

この例だけではないが、会計にはあまりにも多くの前提がありすぎて実にもろいものではないかというように感じることがある。

原価計算が最たる例だと思われるが、

 

現実は、取引⇒処理の流れを正確にできていないこともあるので監査は必要なのだろう。実質的にどのような取引を行っているのかまで気を配ることが監査上は求められている。

 

いつかは会計を学ぶ上で最重要な会計公準について見識を深めていきたいと思う。最近の本はメジャーな3つしか載っていないものがほとんどで非常に残念。

 

言葉の持つ意味を正確に理解するのは難しい。1を聞いて10を知るではないが、言葉の奥底にあるものまで認識できるように気を回せるようになりたいと思った。

また、会計処理という単語を使用した際に仕訳であるとか、会計学、簿記論など、それぞれの言葉が持つ正確な言葉の意味を整理したいと思った。

 

他人に厳しく、自分にはより厳しく。

 

以上