棚卸立会

こんばんは。

 

こうしてみると夜中にしかブログを書いていない。

だからどうということはないのだが、、、

 

今回は棚卸立会の書籍2冊について簡単に述べる。

一冊目:実地棚卸の教科書

この書籍はエイジスという棚卸立会の受託業者が書いている。

そのため、棚卸立会の実施についての記載が非常に具体的に記載されている。棚卸資産取り巻く関係者の視点として、経営者や事業管理責任者、在庫管理者、監査法人のそれぞれがどの点に着目しているか簡単に述べられており、棚卸の語源から説明がなされている。

また、実地棚卸の説明については写真を用いており、エイジスではどのような道具を用いて棚卸を行うのか、非常に具体的に記載されている。棚卸後のロス対策についても多くのページが割かれており、棚卸業務の全体的な流れが詳細に説明されている。

 エイジスという棚卸の受託業者が書いていることから棚卸業務について非常に詳細な内容を知ることができる。しかし、受託業者がゆえに小売業の棚卸を前提としており、仕掛品や半製品等がある工場で行われる棚卸に関する情報が不足している。

 

二冊目:誰も教えてくれなかった 実地棚卸の実務Q&A

この書籍は著者が公認会計士の方々ということもあり、会計監査という視点が如実に表れているように感じる。

棚卸資産の範囲はさることながら、工場での棚卸を前提とした仕掛品のカウント方法や自動倉庫での留意点など、棚卸を行う様々な場面が想定されている。

棚卸資産に関連した不正事例についても説明もあり、監査人としてどのような視点で棚卸立会を行う必要があるのか、第三者が注意すべき留意事項を中心に記載されている。

 棚卸業務の流れについても記載されているが、それよりも商品以外の仕掛品や固定資産といった棚卸に関する記述がある。それ以外にもIPOやM&A、民事再生における棚卸の意義についての説明があり、これらは様々な業種の会計監査を行う公認会計士ならではの視点といえるだろう。

 

まとめ

一冊目は小売業の棚卸業務について学ぶのに非常に有用である。それに対し、二冊目の書籍で仕掛品等、小売業以外の製造業の棚卸や棚卸資産以外の棚卸など、様々な場面の棚卸についてべんきょうするためにゆうようであろう。

 

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自傷無色

 

以上